~ 今日のQ&A ~
『 カルボマーはどうなのでしょう? 』

Q:現在、ボディーシャンプーと浴用ハーミットを使用しています。 クレンジングゼリーは、カルボマーが不安で使えません。 今まで、石鹸が最高、他は全て異物、と頭に刷り込んできたので。 カルボマーはどうなのでしょう。 横田さんの説明を伺いたいです。
A:カルボマーについて、ご説明しますね。
カルボマーには、水溶性と油溶性があるようです。
美杏香で用いられるのは水溶性です。
結論から申しますと、 柴田先生が作られる製品に用いられるという条件付きならば、カルボマーは安心だと、私は思っています。
なぜなら、あるひとつの成分をとってみて(例えばパラベンやカルボマーなど)それが悪いと言われているものだとしても(全てではなく、もちろん物によります)、一つの製品として仕上げた時が大事だからです。
用いられる有効成分の量、様々な原料の組み合わせは、大きな重要性を持っていますし、製造方法によって、価値が決まってくると感じています。
だからこそ、柴田先生はそれまで工場に委託して作っていた製品を全部捨てて、自宅に工場を建て、化粧品作りのマニュアルは無視して、独自の処方と製造法を開発されたのですね。
化粧品を使うということは、ある意味、お砂糖を水に溶かすことと似ていると思っています。
コップの水にお砂糖を溶かしても透明で分からないです。
しかし、確実にお砂糖は溶けて、存在していますし、物質が移動しただけで、消えてなくなったのではないです。
化粧品も使えば、肌に移動しています。
肌に使った化粧品が、皮膚に残らないこと、皮膚に浸透しても、代謝して蓄積しないことが一番大切なことなんですね。
どういう風に代謝しているかまでは、分からないのですが、細胞に結合して溜まってしまうと、肌・カラダ本来の働きを損ねてしまいます。
柴田先生が作られる製品は、安定させる成分を使いません。
良くも悪くも、ここに、美杏香の凄さがあると感じています。
例えば、エスティーモイスチャーなどのゼリー状クリームにカルボマーが使われています。
サンプル容器は密閉度が低く、分かりやすいので例にとりますね。
エスティーモイスチャーのサンプルを放置いたしますと、安定させる成分を含みませんので、時間の経過とともに水分が飛んで、最初は濃縮されてグミのようになりますが、もっと時間をおきますと、水のようになって溶けてしまうのです。
昔、私は無添加といわれるジェル状のローションをお皿に放置したことがありますが、タワシでゴシゴシ力を入れて、一生懸命こすらないと落ちませんでした。
その時、これを肌に塗ったら、一体どうなるんだろうと思ったものです。
柴田先生は水に溶ける、水に流れる、水で流すことができれば、皮膚に蓄積しないといわれます。
だから、水溶性であることは大事で、更には、安定剤で固めてしまっては良くないのですね。
界面活性剤も、全てが悪者ではないのです。
ただ、両刃の剣とでもいうのでしょうか、水と油の境目をなくして、溶け合わせることができて、汚れを落とすことができる一方で、皮膚に浸透する性質を持っています。
以前、アプリコット製薬に、大学の界面活性科を出た方がおられまして、話を伺ったことがあります。
石鹸(固形・液体両方)も薄めて使う界面活性剤であり、皮膚に浸透するそうです。
また、固形石鹸は油と苛性ソーダを使って化学反応を起こさせて固めて作られますが、石ケンカスが出ますよね。
その石けんカスが洗い落とされずに、皮膚の表面に残っていきます。
随分前になりますが、固形石鹸で全身を洗うようになったら、頭、腋の下、デリケートゾーンの毛根に白い脂が詰まるようになったと仰る方がいました。
こちらの方は痒みはなかったようですが、取り除くのに大変だったようです。
界面活性剤は皮膚に浸透するということを踏まえて、浸透しても生き物にとって、優しいものでなくてはならず、それが植物性アミノ酸系なんですね。
もちろん、美杏香であっても、洗顔料やシャンプーをどんどん使えばいいというものでもないです。
皮膚を清潔にできる適量に留めたほうが健康ですよね。
そして、洗うものは仕方ないとしても、肌に乗せておくもの、つまり、ローションやクリームに油分を使う際は界面活性剤(乳化剤とも呼ばれます)を用いられません。
BDローションやスースー水は油分が上に浮いていますので、お使いの度に振って頂きますし、ハンド&ボディクリームや雪華美人は、油分配合ですが、界面活性剤は使わずに、原料成分の配合順番や、混ぜる時間などを工夫されているそうです。
最後に、私自身、長年美杏香を使ってきた今、ほんとうに良かったとしみじみ思っています。
ですが、それは無理強いすることではないですものね。
ご納得いただけるまで、私の見解をお伝えしますけれども、あとは、お使いになる方の判断になります。
ですが、 美杏香化粧品をお使いいただきます限り、とことんサポートさせていただきたく思っております。
また何か気になることなどございましたら、お気軽にお寄せいただければ幸いです。